〇 司書資格取得科目「図書館情報技術論」の内容について(1)

2016.10.04 Tuesday

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    〇 司書資格取得科目「図書館情報技術論」の内容について(1)

     

                                   2016.10. 4 薬袋秀樹
    
    

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     2009年4月、いわゆる司書科目(正しくは「司書資格取得のために大学において履修すべき

    図書館に関する科目」)が制定されました。この中に「図書館情報技術論」という科目があり

    ます。

     最近出版されたある本では、文部科学省の社会教育課が作成した「改正司書養成科目に関す

    るQ&A」を引用して、「図書館業務に必要な、ネットワークにかかわるサービスに携わる際

    の前提となる最低限の用語や概念、ウェブページの構成・評価、個人情報の流出やウェブサイ

    トの改ざんを防ぐための最低限の必要な知識等」を教えるに過ぎず、現在の図書館を取り巻く

    情報技術環境を踏まえたものではないと述べています。

     この点について説明します。「Q&A」では、「・・・等が考えられます」と述べており、

    内容を例示しています。これらの科目の制定は、これからの図書館の在り方検討協力者会議

    『司書資格取得のために大学において履修すべき図書館に関する科目の在り方について(報

    告)』(2009.2,72p.)を踏まえて行われています。

     報告の中に、「司書資格取得のために大学において履修すべき図書館に関する科目一覧〔13

    科目24単位〕」という科目内容の一覧表が掲載されています。「Q&A」も、これを参照する

    ことを求めています。

     「図書館情報技術論」の内容は下記のとおりです。

        

      図書館情報技術論 2単位

     

      図書館業務に必要な基礎的な情報技術を修得するために、コンピュータ等の基礎、図書館業

     務システム、データベース、検索エンジン、電子資料、コンピュータシステム等について解説

     し、必要に応じて演習を行う。

     

      1)コンピュータとネットワークの基礎

      2)情報技術と社会

      3)図書館における情報技術活用の現状

      4)図書館業務システムの仕組み(ホームページによる情報の発信を含む)

      5)データベースの仕組み

      6)検索エンジンの仕組み

      7)電子資料の管理技術

      8)コンピューターシステムの管理(ネットワークセキュリティ、ソフト

        ウェア及びデータ管理を含む)

      9)デジタルアーカイブ

      10)最新の情報技術と図書館

     

     「Q&A」の内容は、ごく一部の例示であり、報告では、豊富な内容が示されていることが

    おわかりいただけると思います。

     特に、最後に「10. 最新の情報技術と図書館」の項目を設けてあります。これは、どんなに

    新しい項目を設けても、必ず技術の変化に追い越されますので、それぞれの時点での「最新の

    技術」を学べるように配慮したものです。

     これを含めて、全体で「現在の図書館を取り巻く情報技術環境を踏まえたもの」となってい

    ると考えています。

     いずれ詳しく論じたいと思います。なお、この記事は、筆者個人の考えによるもので、責任

    は筆者にあります。