〇 課題解決支援サービスに関する個人的意見(2)−図書館職員の立場から−

2016.04.06 Wednesday

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    ○ 課題解決支援サービスに関する個人的意見(2)−図書館職員の立場から−
     
                                                                      2016.4.6 薬袋秀樹
     
      課題解決支援サービスの意義はどう考えたらよいのでしょうか。私の個人的意見を述べたい
    と思います。図書館職員の立場から考えてみます。
     
    ・これまでのサービス
      特定主題に関するサービスはこれまでも提供してきたという意見がありますが、三つの点で
    限界があったと思います。
      第一に、他の主題と同様の扱いで、特に重視していませんでした。
      第二に、選書(図書、雑誌)、リクエスト、レファレンス、行事等の各担当で行うにとどま
    り、各担当が連携したサービスとしての展開は不十分でした。
      第三に、関係する機関や団体との連携はほとんど行われてきませんでした。
     
    ・現在のサービス
      これまでのサービスとの違いは次の三点にあります。
      第一に、いくつかの主題を重視して、そのサービスに力を入れています。そこに図書館の姿
    勢が現れ、図書館に対する信頼が生まれます。図書館には、かつては、すべての主題を同様に
    扱うという考え方がありましたが、今は、いくつかの主題を重視しています。これには、当然、
    長所・短所があります。現在の社会のニーズに対応するためですから、その是非も含めて、定
    期的に見直す必要があります。
      第二に、選書、リクエスト、レファレンス、講座の各業務を、例えば「子育て」の観点から
    見直し、全体で一貫したサービスを行うよう努めています。これによって、サービスの能率が
    上がり、個々の業務の質も高まります。
      第三に、関係する機関や団体との連携を通じて、専門的な情報や助言を得るとともに、図書
    館に対する評価や要望を聞くことができるようになりました。連携の際には、これらの意見を
    十分参考にするとともに、図書館の方針については、図書館が自主的に判断することが重要だ
    と思います。
     
    ・「主題」の観点からサービスを見直すと
      これ以外に、大きな変化がありました。個々の主題の観点から図書館サービスを見直すよう
    になりました。
      特に、資料の所在が問題です。図書館資料は図書と雑誌に分かれます。図書は一般図書と参
    考図書に分かれ、それぞれNDCで分類されます。例えば、「医療・健康」に関する図書は、
    分類表の「49 医学」と「598  家庭衛生」に分かれるため、資料は7カ所に分散することに
    なります。利用者がすべての資料を一緒に利用できるようにするにはどうしたらよいか、これ
    が課題になりました。
       「医療・健康コーナー」の設置はその解決策のひとつですが、テーマ別の資料マップや文献
    案内(パスファインダー)を作ることも考えられます。
     
     このように、運営の考え方や方法を変えることによって、図書館は使いやすくなってきたの
    だと思います。