〇 なぜ報告書は必要なのか(1)

2017.03.09 Thursday

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     〇 なぜ報告書は必要なのか(1)

                                 2017.3. 9 薬袋秀樹

     

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      大学では、常に新しい教育・研究組織が作られています。大学における新組織設置

    の手法から、実績を上げることの重要性について考えてみたいと思います。

     私は、1997年から、大学の中のある新組織の設置と運営に携わりました。当時は、

    新組織が設置されれば、予算と人が増えましたので、予算獲得の方法でもあったわけ

    です。

     1997年のことですが、大学の学部に新学科を設置する際の手法について、管理職の
    教授の先生からお話をうかがいました。その先生が以前勤務されていた大学で経験さ

    れたことのようでした。

     要約すると、下記のとおりです。

     

      新学科を設置するには、行政上の手続は必要であるが、それ以前に、研究その他

     の実績が必要である。そこで、現在の教員の中から、近い分野の教員を募って、新

     学科設置推進室等の組織を作る。その教員には、現在の職務のほかに、新学科設置

     推進室の仕事を併任してもらう。

       次に、学内の空いている部屋を探して、そこを新学科設置推進室の部屋にして、

     「〇〇学科設置推進室」の看板を掛ける。それによって、新学科設置推進に取り組

     む姿勢が学部全体に認知される。

       推進室の予算と職員は、現在の予算と職員の中から工面する。その教員が中心と

     なって、新学科で扱う主題に関する研究会やシンポジウムやパネルディスカッショ

     ンを行い、各種の調査研究を行って、研究の成果を上げる。

       推進室では、ニュースなどを発行して、その活動内容を広報し、その研究成果を

     報告書にまとめて刊行する。それを他大学や関係機関や文部省等に送る。

     

      以上のような内容でした。このような活動が実績になるというお話でした。現在と

    は、社会状況が相当異なる点にご注意ください。

      私も、予算や人員の要求には実績が必要であることは知っていましたが、大学にお

    ける新組織の設置方法については聞いたことがありませんでした。特に、「設置推進

    室」の設置や教員の併任や様々な研究・広報活動のことは知りませんでしたので、大

    変勉強になり、納得できました。

      「空いている部屋」については、「物置みたいな建物があってね」というお話があ

    り、大変面白かったです。

     この時から、約5年間、新組織の設置と運営にかかわることになりました。