書店の新しいモデル(2)書店とコンビニの組み合わせ

2017.09.24 Sunday

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    書店の2つのモデル(2)書店とコンビニの組み合わせ

                               

                                2017.9.28 薬袋秀樹

     

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       1人の読者として、新しい書店のモデルにエールを送りたいと思います。

       最近、書店の経営を向上させるため、他の店舗を兼業する書店が増えています。兼

    業相手として、地域のインフラとなりつつあるコンビニが登場してきました。他方で、

    書店がない地域で。書店を兼業するコンビニも出てきました。

     

    ・コンビニを併設する書店

     松山市にはコンビニを併設する書店があります。松山市に本社がある明屋(はるや)

    書店には、セブン−イレブンを併設する店があります。松山市郊外にある店を改装し、

    2014年3月に店舗の一部をセブン−イレブンにしました。書店の売り上げも改装前の

    水準を維持しています。コンビニ併設の店舗が県内外に4店あります。

     書店とコンビニの両方のお客さんが集まり、相乗効果があると思います。よいアイ

    デアです。お客さんの反応をもっと知りたいところです。今後の経営状況が注目され

    ます。

    (『朝日新聞』「本屋さんの明日−「一冊との出会い」演出に活路」2016年11月13

     日(日)35面)

     

    ・書店を併設するコンビニ

     これとは反対に、コンビニに書店機能を持たせる試みもあります。2017年3月から

    新潟県魚沼市で始まりました。こちらはファミリマートAコープ城内店です。スーパ

    ーを改装する際に、店内の一部をコンビニにしました。その際、売場面積の 4分の1

    近い約112平方メートルを「書籍ゾーン」とし、「個人経営の書店に引けを取らない

    約1万5000冊」が並んでいます。最も近い書店までは 6キロあります。提案したのは

    ファミリーマートで、お客さんに足を運んでもらうきっかけを考えたそうです。経営

    会社の社長さんは、「コンビニと組んででも本との接点を守りたかった」「地元住民

    から「本屋が近所に合って助かる」という声が聞こえ始めたのがうれしい」「ここか

    ら書店を兼ねるコンビニが広がってくれれば」と期待を込めているそうです。

    (「コンビニ「書店化」の試み−街の本屋危機」『読売新聞』2017年8月1日11面)

     

    ・地域に書店を存続させるために

     コンビニでの本の販売は、配送コストの点から懸念する意見もあるのですが、ファ

    ミリーマートはその点の検討も行っているものと推測します。地域に書店を存続させ

    るひとつの方法として、この取り組みに注目したいと思います。今のところ、これに

    代わる代案は聞きません。

     なお、福島県のある村では、コンビニの登場以前から書店がなかったため、人々は

    隣の市の書店に買い出しに行っていたそうです。近年、地域にコンビニができたため、

    「地元で雑誌が買えるようになった」と喜んでいるそうです。コンビニにはそういう

    面もあります。