公共図書館行政における「国」の役割とは(3)

2017.06.27 Tuesday

0

    公共図書館行政における「国」の役割とは(3)

     

                                 2017.9. 7 薬袋秀樹

     

                             【記事一覧の見方】

               この記事の題名の上にある Entry  をクリックすると、新しい記事 5点のリストを見ることができ

                         ます。新しい順に並んでいます。画面右下の other の下の  RSS1.0 をクリックすると、記事一覧

                          を見ることができます。上から新しい順に全記事が並んでいます。一番上の記事が最新の記事です。

                                  それ以前の初期の記事は「図書館の基礎知識:ブログ 目次」 (http://toshokanron.jugem.jp/?eid=65)

                                   に記事一覧が掲載されています。

     

      以上述べたことは次のように整理できると思います。

     

      「審議会の答申や協力者会議の報告の「将来展望」には2つの用法がある。|羆

    官庁の所管課に要望や提案をする場合に、それと結びつけると、効果的である。その

    積み重ねによって国の政策が推進される。△修諒野の政策や取り組みを考える際の

    アイデアの参考になる。」

     

      考えてみれば、このような答申や報告を活用する考え方は他でも行われています。

    例えば、図書館協議会で委員が発言する場合も、図書館年報や自己評価報告書を読ん

    で、自分の意見の裏付けになりそうな内容を探し、それと結びつけて発言する方が理

    解してもらいやすいですし、利用者が図書館に要望を出す場合も、図書館規則や年報

    や資料選択方針を読んで、同様の方法で要望する方が理解されやすいです。これと同

    じだと考えれば、わかりやすいと思います。

      中央省庁の所管課による行政の特徴は、公立図書館の年報や自己評価報告書に当た

    るものがないこと、法規や基準にもとづく積み重ねや継続性が重視されることです。

    この点は民間団体や図書館とは異なります。したがって、過去に出した答申や報告が

    重要になります。

      △寮策や取り組みに関するアイデアについて補足します。図書館運営や図書館情

    報学教育の改善を考える場合、どうしても日常的な範囲で考えがちで、あまり大きな

    テーマについては考えませんし、図書館行政についても考えないことが多いと思いま

    す。しかし、答申や報告では、長期的で広い視点で課題を考えますから、普段考えつ

    かないようなテーマが挙げられています。

     

      「文部科学省は、館種を越えた図書館の連携協力が広がっていることを踏まえて、

    公立図書館、学校図書館、大学図書館の担当部局間で連絡調整を行い、館種を越えた

    連携協力を促進するとともに、館種を越えた総合的な図書館政策の立案に努めること

    が望まれる。」

     

     このような大きな課題を考えたり、提起することは少ないと思います。しかし、本

    来必要なことであり、協力者会議の報告に記載されているのですから、常に意識して

    議論し、機会を捉えて、繰り返し文部科学省に要望するべきだと思います。

     

     「○ 大学及び司書講習における養成体制の整備が重要であるため、大学評価の一

       環として、大学及び司書講習における司書養成体制に対する外部評価が行われ

       ることが望ましい。」

     

      このような重要なテーマについてはなかなか発言できませんが、その必要性は明ら

    かですから、常に意識して議論し、機会を捉えて検討するべきだと思います。