「望ましい基準」の要点(2)現在の「望ましい基準」の意義は?

2017.09.24 Sunday

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    「望ましい基準」の要点(2)現在の「望ましい基準」の意義は?

     

                                                                                                   2017.10.17 薬袋秀樹

     

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       現在の「望ましい基準」の役割は何でしょうか。現在の「望ましい基準」の意義は、

    協力者会議という集団による討議の結果として、「公立図書館はどうあるべきか」を文

    章で示している点、図書館として行うべきことを包括的に示している点にあります。こ

    れに対して、個人の意見には、優れた点もありますが、欠けている点があると思います。

       したがって、図書館をあるべき姿に近づけるために提案や要望を行う時、あるいは、

    図書館のあり方として望ましくない方針に疑問を示したり、反論したりする時に、「望

    ましい基準」を参照し,それを根拠として用いることができます。

     もちろん、必要な事項すべてに関する規定があるわけではありません。規定されてい

    ない事項については、『これからの図書館像』のような協力者会議の報告や日本図書館

    協会の「公立図書館の任務と目標」や各種の見解で補足することになります。

       規定の裏付けとしては、第一に、他の図書館の実践で社会や図書館関係者に評価され

    ている事例、第二に、文部科学省や日図協や研究者による調査の結果で、関連する内容

    のデータが考えられます。

     図書館に関する「意見」(以下、「意見」といいます)をまとめる際には、図書館法

    や文字・活字文化振興法等の法規を初めとして、「望ましい基準」や協力者会議の報告、

    日図協等の見解、文部科学省や日図協や研究者による調査の結果を「総動員」する必要

    があります。「意見」は、大体このような方法で形成されていると思います。

       重要なのは、法規を初めとする各種資料の内容を漏れなく把握していること、これら

    を漏れなく適切に組み合わせることです。結果としての「意見」に、漏れているものは

    ないか、適切に組み合わせられているかについて、皆で話し合い、意見を交換すること

    も必要です。

     私は、協力者会議の委員として、現行の「望ましい基準」案を検討しました。その立

    場から見て、図書館職員の皆さんの間で、「望ましい基準」等の資料が十分読まれ、活

    用されているのか、また、「意見」に関して話し合いや意見の交換が行われているのか

    が気になります。

     「望ましい基準」の効果は、各種の見解による補足、データや事例による裏付けによ

    って高まります。

     その他、図書館職員の皆さんが、「望ましい基準」を十分学習し、様々な機会に参照

    して活用すれば、図書館職員の間で「望ましい基準」の権威が高まり、それが外部に影

    響を与えます。使わなければ、権威も出てきません。

     「望ましい基準」でなくても、「公立図書館の任務と目標」でも構いません。重要な

    ことは、個人の意見だけに頼らず、何らかの「拠りどころ」を持つ姿勢だと思います。

     まず、「望ましい基準」を熟読していただきたいと思います。