〇 公共図書館司書の能力を向上させるには(7)

2017.01.19 Thursday

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    〇 公共図書館司書の能力を向上させるには(7)

                                                                                                2017. 1.19 薬袋秀樹

     

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      日図協の提案は司書資格の脆弱性をはっきり認めています。なかなか思い切った意見で、初

    めて読んだ方は驚かれただろうと思います。その点で優れた指摘です。先に述べた森耕一氏が

    委員長を務めた時期に出版された初版から記載されています。

     それに比べると、図問研の提案は司書資格に対して肯定的です。20年間の時代のズレはあり

    ますが、かなり意見が異なることがわかります。

     しかし、日図協の提案も、その対応策では、一般的な研修を提案するにとどまっています。

     ここに公共図書館関係者の数十年にわたる弱点があります。「もっと明確で、大幅で、大胆

    な改善策」が必要です。それが欠けていました。

     私は、これは司書資格の脆弱性の影響を十分認識していなかったためだと考えています。司

    書資格の脆弱性の影響とは何でしょうか。

     第一に、司書の持つ専門的知識が全般的に不足していることを意味します。それは、図書館

    のサービスや運営に反映し、その質や効率を低下させているはずです。

     第二に、少ない知識しか求められないため、司書に知識を提供する教員による教育やその基

    盤となる研究の質と量も低下させているはずです。

     第三に、司書の研修や自己学習は、司書の持つ知識から出発するため、研修や自己学習の質

    や効率も低下させているはずです。

     第四に、これらが、全体として司書に対する社会的評価を低下させているはずです。

     このように、司書資格の脆弱性、履修単位数の不足は、公共図書館とその職員、教員の仕事

    の質と活力の低下、社会的評価の低下をもたらしているはずです。この全体を認識することが

    不可欠です。

     例えると、公共図書館分野全体が栄養不良の状態にあります。これが根本的な欠陥です。

     このように«きわめて深刻な»問題ですから、これを打開し、解決するには、「もっと明確で、

    大幅で、大胆な改善策」が必要です。

     

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    2017.12.15 Friday

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