〇 課題解決支援サービスに関する個人的意見(1)−利用者の立場から−

2016.04.05 Tuesday

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    ○ 課題解決支援サービスに関する個人的意見(1)−利用者の立場から−
     
                                                                  2016. 4. 5  薬袋秀樹
     
      課題解決支援サービスの意義はどう考えたらよいのでしょうか。私の個人的意見を述べたい

    と思います。利用者の立場から考えてみます。
     
    ・「貸出、予約・リクエスト、レファレンス」はわかりやすいか
      日本の公共図書館では、基本的なサービスとして、「貸出、予約・リクエスト、レファレン

    ス」の三つを挙げることが多かったと思いますが、この意味は理解されたのでしょうか。
      一般の市民が、「予約・リクエスト」「レファレンス」という言葉を聞いた時、具体的なイ

    メージが浮かぶでしょうか。「予約・リクエスト」のうち、「予約」は、「宿泊や座席の予約」

    等で用いられますが、「リクエスト」は、今では、図書館以外ではあまり使われません。
     
    ・「レファレンス」はわかりにくかった
      専門的なサービスとしては、「レファレンス」を挙げることが多いのですが、難しい用語で、

    一般市民にはどのようなサービスか、わかりにくかったと思います。図書館以外ではほんど使

    わない言葉ですから、やむを得ません。
      「レファレンス」という、他で使われていない用語を用いて、わかりやすい日本語を見つけ

    ることができませんでした。そのため、「レファレンス」は、利用者にあまりなじみのないサ

    ービスにとどまりました。新聞の記事等でも取り上げられることが少なかったと思います。
     
    ・専門的なサービスをアピールするには
      「レファレンス」に代わって、図書館の専門的なサービスの内容をアピールするにはどうし

    たらよいのでしょうか。ひとつの方法は、「レファレンス」というサービスの「方法」ではな

    く、提供する資料の「主題」をアピールすることです。
      『これからの図書館像』では、「課題解決支援サービス」の種類として、提供する資料や情

    報の主題が用いられています。「行政」「学校教育」「ビジネス」「子育て」「医療・健康」

    「法務」等です。
     
    ・「主題」を示す用語の長所は
      これらの用語には、三つの長所があります。例えば、「子育て支援コーナー」を設置すると

    します。
      第一に、「子育て」という用語は誰にでもわかり、「子育て」に取り組んでいる人々が注目

    してくれます。
     第二に、これらの人々が、図書館には自分に役立つ資料や情報があるかもしれないと考えて、

    図書館に行ってみようと思うきっかけになります。
     第三に、この用語の「支援」には、本の貸出を受けるだけでなく、図書館や図書館職員から

    それ以外の「支援」が受けられるというイメージがあります。例えば、求める資料が見つから

    ない時に相談できる、専門機関への案内が受けられるなどのイメージです。これらの「専門的

    なサービス」のイメージを含んでいます。
     
     ここに、課題解決支援サービスが受け入れられている理由があると思います。
     

     

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    2017.05.16 Tuesday

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