〇 図書館に関する広報の意義 (1)

2016.09.28 Wednesday

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    〇 図書館に関する広報の意義(1)
                                                              2016.9.28 薬袋秀樹

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       日本の公共図書館では、最も根本的な課題が取り組まれていません。その一つは、市民や行

    政に対する広報です。日本では、図書館が遅れていて、理解されていないと言われているので

    すから、広報にとどまらず、市民や行政関係者向けに図書館に関する解説が必要です。しかし、

    それは十分ではありません。

       次のような現状があります。図書館に勤務したことのない自治体の事務職の多くは、図書館

    に対して、「図書館は本を貸すところであり、本を貸していればいい(ほかには何もしなくて

    よい)と思っていた」というイメージを持っています。文部科学省・筑波大学等共催の新任図

    書館長研修のパネルディスカッションの冒頭で、着任 2年目の館長さんの多くがそう話してい

    ました。図書館サービスがきわめて単純な形で理解されています。

     私も、 1970年代のことですが、公共図書館に勤めていることを話すと、「図書館では本を

    並べておけばいいのだろう」とよく言われました。

     また、図書館職員の専門的教育に対する理解も十分ではありません。これについても、例が

    あります。

      10年以上前のことですが、図書館情報学専攻のある学生は、高校時代に「大学で図書館情

    報学を勉強して、公共図書館の司書になる」と発言したところ、周囲の人々から「図書館職員

    になるのに、何か勉強することがあるの?」「何を勉強するの?」と聞かれたと語っていまし

    た。大変残念なことですが、あり得ることだと思います。

     このことは、「図書館は本を貸すところであり、本を貸していればいいと思っていた」とい

    う意見と一致します。その理由は、図書館の専門的サービスの実態がまだまだ弱体であること

    にあると考えられます。図書館の専門的サービスとは何かがまだ理解されていないのです。

       図書館職員には、このような経験をしている人が多いのではないでしょうか。その割に、そ

    ういう経験が活字になることは少ないですし、その対策が議論されることもほとんどありませ

    ん。

     このような現実から逃げるのではなく、現実をしっかり見つめ、どうしたら解決できるかを

    みんなで考えることが求められていると思います。

     

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    2017.06.22 Thursday

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