〇 公共図書館の利用案内(3)―東京都立中央図書館の総合案内・相談カウンター

2016.09.26 Monday

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    〇 公共図書館の利用案内(3)―東京都立中央図書館の総合案内・相談カウンター

     

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      東京都立中央図書館1階に総合案内・相談カウンターがあります。常時、司書が2名いて、利

    用者の質問に答えています。このカウンターは、開館時はもっと奥にありました。開館後6年目

    か7年目に現在の場所に移りました。移すことを提案したのは私です。

     図書館の案内カウンターの場所を移した事例が記事になることはほとんどないと思いますので、

    紹介してみたいと思います。

       

        現在の都立中央図書館の「フロアマップ1F」で説明します。

     (http://www.library.metro.tokyo.jp/guide/central_library/tabid/3907/Default.aspx

     

     1973年 1月に開館した時には、フロアマップの「資料お渡し・返却」の場所(現在、民間会社

    が書庫出納の申込受付と資料の館内貸出を行っている場所)にありました。

      当時、図書館の入口から、その場所の方を見ると、すぐ前に、縦長の全館案内の掲示台があり、

    その後には、目録カードのケースが多数あり、その左には、当日の新聞を読むための新聞閲覧台

    (利用者は立って読むタイプ)がありました。そのため、入口から、カウンターの方向を見ても、

    座っている職員の顔は見え隠れする状態でした(入口からカウンターを見た角度で写真を撮影し

    てあります)。

     

      私は、1975年まで4年間、地下の「整理課」にいましたが、1階に行くたびに、利用者には使

    いにくい図書館だと思いました。利用者の様子を観察すると、入口を入った後、利用方法をたず

    ねるべき職員が目に入らないため、あちらこちらを眺めた後、左側の新聞雑誌室(フロアマップ

    の新聞閲覧コーナー、ビジネス情報コーナー等のある場所)に入っていく人(すぐ出てきて、ほ

    かに行く人がいました)や、もう少し手前のエレベータに乗って、上の階に上がっていく人がか

    なりいました。これでは、1階の目録ケースに戻る必要がでてきます。

     

      1976年に、1階の案内を担当する一般参考室に異動し、相談カウンターに座ってみると、あま

    り利用者が来ないこと、利用者からよく見えないことを実感し、入口に近い、入口からはっきり

    見える場所(フロアマップの「総合案内・相談」のある場所)へカウンターを移動する必要を痛

    感しました。

     

      異動して直ぐ提案することは避け、まず、同僚への根回しから始めました。当時は、一般参考

    室には司書が10人いました。中年の係長と次席クラスの男性、女性の方 1人ずつがおり、それ以

    外の司書のほとんどは、20代から30代前半で、非常に若かったと思います。

      定期的に、夜 8時まで 2人ずつの遅番勤務があり、駅まで一緒に帰りますので、その際に、少

    しずつ、「今のカウンターの場所はよくないのでは?」という話をして行きました。順々に若い

    職員に話し、ある程度理解を得ました。

     

      その係の仕事に慣れ、根回しが終わった段階で、係の会議で提案しました。反対意見も若干あ

    りましたが、多くの職員は賛成してくれました。その結果、相談カウンターを今の場所に移すこ

    とになりました。電話の移設が必要ですので、特別整理期間に行ったと思います。

     

      移設後の写真が『図書館白書』1979年版(日図協、1979.4)の51ページに掲載されています。

    当時は、職員1人でしたので、カウンターも小さかったと思います。

     移設によって、利用者の質問が増えました。入口から真っ直ぐ相談カウンターに向かって歩い

    てくる利用者もいました。この写真が掲載されたのは、評判がよかったからだと思います。

     

      相談カウンターは、利用者から見やすく、わかりやすい場所にある必要があります。都立中央

    図書館の若い職員の方には、現在の総合案内・相談カウンターには、そのような歴史と努力があ

    ることを理解して、さらに発展させていただきたいと思います。

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    2017.05.16 Tuesday

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