〇 公共図書館利用のとらえ方−「利用の増加」と「利用の拡大」の違い

2016.09.06 Tuesday

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    〇 公共図書館利用のとらえ方−「利用の増加」と「利用の拡大」の違い

     

                                                                    2016. 9. 6  薬袋秀樹

               

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      今回の新任図書館長研修の「図書館の意義と必要性」では、『講義要綱』やパワーポイント

    には記載していないことを若干お話ししましたので、その内容を振り返りつつ、整理しておき

    たいと思います。

     

      これまで、公共図書館の利用は、主に貸出冊数で測定されてきました。これは、貸出冊数の

    増加・減少を測定することです。これが、公共図書館利用の一般的な測定方法で、評価方法に

    もなっていました。確かに、貸出冊数は図書館利用の増加・減少を示しています。

      しかし、これでは、図書館利用の拡がり(利用の拡大)の程度が測定されません。図書館の

    利用者数や利用される資料のタイトル数は増えているのでしょうか。貸出冊数が増加しても、

    常連利用者による一部の本の利用回数が増えただけなら、「利用の拡大」にはならないと思い

    ます。

      公共図書館にとっては、貸出冊数が増えるだけでなく、同時に、利用者数が増えること(利

    用していなかった人が利用するようになること)、また、利用される資料の範囲が広がること

    (多様な資料が利用されること)も必要です。多様な資料とは、ベストセラーや小説やコミッ

    クだけでなく、様々な分類の本や専門書・学術書等が利用されることです。これが「利用の拡

    大」だと思います。

     

      「利用の増加」と「利用の拡大」は区別するべきです。これまでの公共図書館は、貸出冊数

    のみに注目してきました。貸出冊数では、「利用の増加」は測定できますが、「利用の拡大」

    は測定できません。

     1年間の貸出冊数とともに、1年間に貸出を利用した住民の数、貸出利用された資料のタイ

    トル数その他を合わせて評価するべきだと思いますが、いかがでしょうか。

     

     以上の内容は、当面、「 2.5 図書館における知識・情報に対するニーズ」に追加してみた

    いと思います。

     

     

     

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