〇 今、公共図書館にできること−新任図書館職員の皆さんへ−

2016.03.22 Tuesday

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○ 今、公共図書館にできること−新任図書館職員の皆さんへ−

                               2016.3.22  薬袋秀樹
 

・公共図書館には様々な資料があります


 最近、ある会合で、図書館長さんから「今でも、図書館はもっぱら小説を貸しているのだろ

うと考えている人が多くて、困ります」という発言がありました。まだまだ、社会には、「読

書好きの人々が小説を借りるところ」という先入観があるようです。
 図書館では、まず、書架を端から端まで一通り見てみてください。また、借りられる本や予

約されている本を見てください。小説以外にも、実に様々な分野の本があり、利用されて、人

々の役に立っていることがわかります。
 

・新しいキーワードは「課題解決」


 これまでの公共図書館サービスのキーワードは「読書」や「資料提供」でしたが、これに、

新しいキ-ワード「課題解決の支援」が加わりました。地域の人々の課題とは、例えば、「健

康や医療、福祉や介護、子育て、就職や仕事」などです。
 今、図書館は「生活と仕事の役に立つ図書館」をめざしています。これらの分野の資料は、

これまでもよく利用されてきました。それをもっと増やそう、それによって、今まで利用して

いなかった多くの人々に図書館に来てもらおうと考えています。
 

・今、公共図書館にできること


 今、地域の人々は沢山の課題に直面しています。公共図書館は、人々の生活と仕事に役立つ

本、健康や医療、福祉や介護、子育て、就職や仕事、日本の社会・経済事情、人間の心や生き

方などに関する本を集めて、沢山借りてもらうことができます。これによって、地域の人々が

かかえる課題が少しずつ解決の方向に向かいます。
 

・「課題解決のための資料収集」を


 そのためには、これらの分野に関する多様な内容の本を選ぶと共に、「必ず必要だ」と言わ

れる本や「本当に役に立つ」と言われる本を的確に選ぶことが重要です。
 これらの課題については、市町村、都道府県、国や関連するNPO等が取り組んでおり、役

に立つチラシやパンフレットを発行していますので、これを集めて、そのテーマの本の横に並

べておくと、便利です。
 

・「課題解決に利用されている」ことを示す広報を


 このためには、本の貸出冊数だけでなく、「課題解決のために資料が利用されている」こと

を知らせる必要があります。「ベストリーダー」を広報している図書館がありますが、トップ

グループは人気のある小説です。例えば、NDCで10区分すれば、病気や福祉や仕事に関する

本が沢山利用されていることが理解してもらえます。
 

・地域のリーダーのために「図書館利用講座」を


 地域の人々に図書館を知ってもらい、来てもらうためには、図書館側からの広報が必要です。

地域のリーダーとなる人々、地方議員、自治体職員、学校教員、NPO関係者などの人々を対

象に、会議などで、図書館に関するチラシや資料を配布したり、図書館について説明したり、

メールで案内したりすること、「図書館見学会」「図書館利用講座」「情報活用講座」等を開

催することができます。
 
 このように、図書館の仕事は皆さんが今まで行ってきた仕事と密接に結びついています。こ

れまでの仕事の成果を活かして、図書館サービスに取り組んでいただきたいと思います。
 

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2017.08.17 Thursday

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