〇 図書館法における図書館の目的(1)

2016.07.13 Wednesday

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    〇 図書館法における図書館の目的(1)

     

                                    2016. 7.13  薬袋秀樹

     

      図書館法第 2条では、図書館とは、「一般公衆の利用に供し、その教養、調査研究、レクリ

    エーション等に資することを目的とする施設」と定められています。2番目に「調査研究」が

    含まれている点が重要です。

      これは、図書館一般に関する規定ですから、町村立図書館も私立図書館も含まれます。実際、

    町村でも、必ず「調査研究」を行っている人がいますから、町村立図書館にも調査研究に対す

    るサービスが必要です。

      1990年代末頃、東京都内の区立図書館職員の研修で、この規定を説明したところ、受講者で

    ある中年の男性職員から、「調査研究は都立図書館がやればよい。区立図書館は娯楽でいいん

    だ」という意見が出て、大変驚きました。受講対象は、実務経験1年以上3年未満の職員でした

    ので、図書館に異動してきた事務職員だったと思います。他の職員もそれに同調する雰囲気で

    した。

     その場では、「調査研究」を文字通りに理解したものと考えて、日常の様々な「調べもの」

    に始まることを説明しました。この職員の勤務先は人口20万人台でしたので、地方では大きな

    市に当たります。

     ここにはいくつかの問題があります。まず、法律の規定を尊重せずに、自分の判断を優先す

    る姿勢です。次に、住民の要望を「娯楽」に集約し、「娯楽でいい」と言い切る姿勢です。し

    かも、通常ほとんど意見が出ないのに、わざわざ、そのことについてはっきり意見を述べてい

    ます。

     これは、当時の区立図書館の職員の一部の雰囲気の現れであるかも知れません。また、一般

    市民の図書館に対する理解にもつながっているかも知れません。

     

     

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