〇 望ましい基準と複本問題(3)

2016.06.24 Friday

0

    〇  望ましい基準と複本問題(3)
     
                                                                                             2016.6.24 薬袋秀樹
     
      (1)と(2)を組み合わせると、おぼろげながら、次のような構図が浮かび上がってきま

    す。

       日本の公共図書館職員による文献では、図書館の管理形態(直営)、司書・司書館長の配置

    等の管理面に関しては、図書館法、地方教育行政法等の法律やそこでの「教育機関」の規定等

    が重視される反面、日常のサービスに関しては、法律や基準以外に、「利用者の要求」と「知

    る権利の保障」が重視されており、運営の原理において一貫性と体系性に欠けています。

       他方、政策目標の設定に必要な民間の書店・古書店との競合・分担関係や欧米先進国の公共

    図書館サービスの内容や水準との比較については十分な検討は行われていません。

       日本の公共図書館は、管理・サービス面において、何を根拠に運営されているのか。また、

    日本の公共図書館は、欧米先進国と比較して、どのような水準にあり、日本の書店・古書店の

    事情を踏まえて、どのような任務を担うべきなのか。これらを明らかにする必要があります。

       これらの問題意識に応える研究として、根本彰氏の優れた著書『情報基盤としての図書館』

    等の2点があります。

       これを踏まえて、さらに研究を発展させる必要があります。これらの問題を解明するには、

    望ましい基準と複本問題を並行して研究することが必要であり、効果的であると考えています。

    スポンサーサイト

    2017.10.17 Tuesday

    0
      コメント
      コメントする